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金沢明子 – 夢越前 lyrics

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湯気に隠れて かかり湯が
足にこぼれて 帯になる
あなた忘れる 術(すべ)もなく
秋がしずかに 背中を行き過ぎる
せめて一夜(ひとよ)を 私に欲しい
夢は越前 恋紬(こいつむぎ)

言葉しゃべれぬ 雀さえ
声をしぼって 啼きじゃくる
肌の火照(ほて)りが ある内に
あなた今すぐ 私を抱きにきて
ひとり暦を ひもときながら
夢は越前 雨まじり

墨絵ぼかしで 夜が更けて
あたり一面 闇ばかり
合わせ鏡で くちべにを
引けば尚更(なおさら) あなたに逢いたくて
せめてお酒を つがせて欲しい
夢は越前 膝(ひざ)まくら



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