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ken kamikita - castle lyrics

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辛辣な言葉に出会った。
心は焦げて軽くなって、はらりと腹の底に落ちた。
形もわからなくなって落ちた。
存在範囲を失った。
涙腺は詰まって流れず、迷子の水滴(しずく)も落っこちた。
温度は奪いとられて落ちた。

ものさしが足りないと気づいた。
心はまた焦げて軽くなって、はらりと腹の底に落ちた。
形なんて残らずに落ちた。
輪っかはすでに続いていた。
涙腺は今も詰まったまま、迷子の水滴(しずく)も落っこちた。
摂氏0.001度で落ちた。

灰は、埃を舞い上げていたが、
使い古しの涙が固めていった。

絶望でさえも、削れやしない。
最悪でさえも、崩せやしない。
そういう強さが宿ってゆくなら、
幾度でもいい。繰り返してやろう。

何万年とは言わないが、年月は形を与える。
悲しみの分だけ立派になれよ。
悔しさの分だけ美しくなれよ。
積み上がった灰の城は、
いびつながら、心までまた届くだろう。

絶望でさえも、削れやしない。
最悪でさえも、崩せやしない。
そういう強さが宿ってゆくのを、
信じ抜くのが生きるってことか。

呼吸をいつか止(や)められたとき、
この中身を広げてください。
大切にいつも守ってきたもの。
誰かのためにもなれるように。



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