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フリサト - ふうてんさん lyrics

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石油ストーブの匂いと 薄く汚れたコンバース
真っ暗な空を見上げた時 時計が午前3時を打った
コーヒーでも飲みに行こうと 二人で外へ出て
静まり返った街を抜け ドーナツ屋さんに入った
君は突然思い立ったように「あそこへ行こう」と言った
それは夜空を突き破るような 焼却場の真っ白な煙突

風が吹くままにふうてんさん いつでも周りを振り回す

ビクビクしながらフェンスを越え 管理人室を横目で睨み
誰もいないことを確認して 監視カメラに手を振った

白い棟の中には三本の煙突があり
それを囲む螺旋階段のてっぺんは蜃気楼みたいで
足元の灯りだけを頼りに
どんどん階段を登っていく 君の後ろ姿を見てた

コンクリートに覆われた僕たちの声は
どこまでも続いていく階段に反響してた
僕はこの時間が終わってしまうことを知っていて
いろいろ言いたいことがあったけど結局何も言えなかった

風が吹くままにふうてんさん いつでも周りを振り回す

ふかふかのドーナツと 熱いコーヒーの入った袋
群青から茜へのグラデーションあの朝焼けはいつのことだったろう
「くだらないモノばかり 見続けてきたから
くだらないモノばかり 見続けてきたから
夜明け前の東京の空を渡る煙になりたい」と君がぽつり



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