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vermillion-d alice syndrome - hσx.d (kanji) lyrics

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[rib:y(uhki), しるへい (shiruhei) from silent difference]

私は識らぬ
私は視えぬ
私は謂わぬ
私は聴こえぬ
祈りは虚飾 願いは空白
黒鳥は啼かぬと嘆くなら
名も無き闇を彷徨い歩く

満たされぬ渇きと
下らない愉悦に弄(あそ)び 溺れていく
張りついた 穢れと
醜さに 耳を塞いで 靡くのだろう

「――絶えず落ちる」
縋った暗さを 空に浮かべて
「――命は落ちる」
零れた想いは 嗚呼 塗りつぶされて

縺れ合う響きと
邪な 熱に浮かれて 爛れていく
騙し合う 痛みと
愚かさに 心隠して 笑うのだろう

「――未だ見えぬ」
繋いだ深さと 月を落として
「――裁きの色」
眩んだ意識は 嗚呼 もう 戻れない
痛みと 燃え盛る 真紅の光に 裁かれて
孤独を 嘆き 謳うように
嗚呼 歪みだす 灰色の 闇に溶けてゆく
重なる 心 沈めて

希望は炙られ
一切を残さず
渇望は渦巻き
歪んだ葬列を成す

黒き歌と 名残を食む
夢に白 恐れは渇き
戸惑い揺れる 人の心
絶えず映す 光の渦を

灯は厳かに 黒煙を噴き
無垢は黙し 灰燼と帰す
無数の眼は瞬き 囁きは狂い乱れ
精神に巣食う 影を成す

絡みついて 離れぬ 偽りの跡
瞳を閉じても 焼き付く 虚ろ

私は識らぬ
私は視えぬ
私は謂わぬ
私は聴こえぬ
祈りは虚飾 願いは空白
黒鳥は啼かぬと嘆くなら
名も無き闇を彷徨い歩く
声無き声と 擦れた 夢に隠して
凍え続けてるから
忘れた明日も 遥か 彼方へ 傷を残し
奪われた 置き去りの 終に

車輪は廻る
憎しみは伝染し 深々とその根を張る
腐敗した魂と 茫然たる意思を糧に
肥え太った卑俗さは傲慢たる欲のままに
朧げな明日を吐き棄てる
車輪は廻る 車輪は廻る

畏れと不安による感覚の欠落
麻痺した思考 煽動による理性の喪失
荒れ狂う どす黒い奔流は
全てを焼き尽くすまで 止まる事は無い

それらを異端とせしめる朽ちた光は
どろどろと腐敗し もはやその影も無く
堕落の末に 酷薄を是とし
物憂げな闇を照らしていた

「陰鬱な光は鈍く
その暗きを 際限無く刈り取る
迷夢惑いし 偽星(なみだ)は流れ
告白は 悉く炙られた」

喪失は 目眩く 廻る幻影
白日に霞む 罪を重ねてく
偽り もがき続けても
眠らずの 夜に 沈んでゆく

車輪は廻る
速度を上げて
やがて汚濁の底へと沈み
永遠の苦痛を叫んでも
誰にも届くことは無い
誰にも――

痛みと 燃え盛る 真紅の光に裁かれて
孤独を 嘆き 謳うように
嗚呼 歪みだす 灰色の 闇に熔けてゆく
重なる 心 沈めて

焼き尽くす 焔(ひかり)の雨に 赦されて
泣いてた 震える 子供のように
嗚呼 届かずに 薄明の淵を漂う
途切れた 私を探して

願いは届かず
永久に 去りぬ故に
光はやがて 捩れて 消えゆき
空を濡らす 祈りと共に

私は識らぬ
私は視えぬ
私は謂わぬ
私は聴こえぬ
祈りは虚飾 願いは空白
黒鳥は啼かぬと嘆くなら
名も無き闇を彷徨い歩く



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