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​amazarashi – 曇天 (donten) lyrics

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​amazarashi「曇天」歌詞

[verse 1]
とにもかくにも僕らの日常は奪われた
描いた未来ひび割れた その破片がこれだ
八つ当たりの罵倒やいらつき、自己嫌悪の里親
疑心暗鬼にとって心の陰こそがまほろば
天気予報ばかり気にして うつむき加減スマホで
今日も今日とて薄雲に太陽は朧げ
日照不足、長雨の令和二年、夏のわだかまり
綴る歌詞にも何故か湿っぽさが間借り

[verse 2]
持ち合わせてるつもり人の為に痛める心
だけどもう噂話に配る余裕はない同情
人の知りたいって欲望は果てしない
時にはしたない その引力に逆らい唾を吐く罰当たり
悲劇にだって付いて回る数字と金勘定
人気投票はいいが無視されてる下位の感情
だから頷けない、売れたもん勝ちって価値観
結局は権威主義の上で尻尾を振れってまじか

[verse 3]
出来るならばそんな騒ぎとは遠く離れたい
小さな幸福だけど無垢だからこそ馬鹿でかい
分からない奴は分からないままでいい
分かるべき奴だけが気付くテレパシーで作詩してる作品
昨日までと違う日常に右往左往している
まるで捨て犬 「神様、仏様」ってフレーズ
ここで終わりか 駅前、シャッター街また増えてる
せしめるだけせしめて与えない救世主
[refrain 1]
そうか行くのか この町の栄枯盛衰
訳は知っているから引き止めることもできずに
「またな」と言うな または来ないと知りながら
無理に笑うな 別れはすぐ癒えるかさぶた

[verse 4]
もし明日事故にあったら もし明日会社が潰れたら
もし明日愛する人が死んだら
もし明日疫病が流行ったら もし明日災害が起こったら
そんな「まさか」が 何度もあったこの数年を見てきたあなたが
手にしている花束
弱い者や少数派をないがしろにしてはいけないって訳は
明日なり得るあなたの姿だからだ

[verse 5]
今日も鳴らすか 取るに足らない音楽と言葉を
今のところは一人で 祈りを没頭に結わえて
陶酔が晴らす憂鬱の煙霧を 出来るならば分かち合いたい仲間たちも
してるはずだ苦悩を
今日の苦心が作る未来の高揚を 今日の落ち込みが作る事態の報告書
疑いそうになる自分を保つのは 結局は創作 たかが凡作 されど音楽

[refrain 2]
始まり彼方 音に連れられては遠ざかる
疲弊物語る けどこんな時こそ用がある
今日も曇りか 降らないだけましだ旅立て
後は任せた 今日の僕が行けぬ場所まで
[verse 6]
そしてまた階段を一段一段下りてゆく 暗闇に心の葛藤だけが反響する
もう一人の自分と今日もそこで落ち合う
見張り合う発想には いつだって静寂が寄り添う
光によく似た 温もりとそっくりな
春の日差しと見紛うような まだ名前のない赤子は
祖父と似ていた 生と死の結び目、そこで僕は立ってた
名付ける前に僕が名付けられた

[verse 7]
怒り苦しみ 悲しみだってどうせ消えない
新しい一日に完璧なんてもう求めない
それを知ったって生きてみたくなるような
喜びがあることを知ってしまった だから歩こうか
今日も曇りだ 雨は降らなそう 覗く車窓
人がまばらな公園で今日は遊ぼう
「暑いからマスクはしなくたっていいさ」
不安なく言えるのはまだ先か その未来は

[refrain 3]
忘れない為に書き殴る今日の出来事
エンドロールまだ来ない悪夢ならペンをとろう
やるせない令和に この空こそふさわしい
騒がしい巷に雲行き怪しい暮らし



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